*これから作りこむ箇所のデザイン、レイアウトを皆の提案を元に決めていく。
ガラスの和紙張りのデザインは圧倒的人気のシンプルな『花柄』に決まる。
塗装のはがされた木タイルの目地をコーキングで埋めてゆく。なれなくて作業が進まない。
*夏至の夕刻、キャンドルに照らされたドームに集まった20名を前に、
「チャップマンスティック」という楽器を奏するwoody moja氏の演奏と詩が朗読されてゆく.
『藍生の星』九九囲(くくかこい)
風凪ぐ 水面 耳澄ませ 指先まで きっ と
指先に立ち込める土の湿った匂い
爪の先から 空に向けてたちのぼる
自我の境界 からっぽの輪郭 蝋がしたたるようになめらかに融けていく
あなたとわたしの中で世界が遊ぶのだ
すべてがここにある いまひとつになる
ひとつであることを知る
西から東へ月が立ち返り、東から一直線に駆けてくるあの太陽と出会うだろう
白い月の背から 光に透かした指先
橙がふたつ合わさり 溶け 消えてゆく
すべてが許される その肉体の矛盾でさえも
さあ 愛について考えよう
見よ あの列島に通う血脈 脈打つ血管
どくどく と 煌々と 文明の照らすさま
足元には土 マグマ 押し寄せる青い波
引力にまかせて その狭でうさぎと跳ねる
大木に嵐 稲妻が刺して
そらの音が 雨の匂いと共に
あなたの気配を追って 深く 深く
わたしのなかへ還ってゆく
からだを巡る稲光
ど っと射して ぴりぴりと
肉にいかずちが通う その朱
深い 笑み 頰の皺から
滲み零れ出た光に乗って 意識は霧散する
わたし は 失せる
あの音と共に 宇宙に散っていく
たましい は そこかしこに
その暖かさだけ 留め置いて
果てのない星のまたたき
雲のように柔く
たしかな重さをもって包む
藍 深い 藍 色
この藍がたましいを満たす
たましいがこの藍を満たす
すなわち愛はわたしたちである
母なる星を背に
火星を一足に駆け抜け
交じりあったまま
神の雷がたどり着く あの幸せな星へ
踊り めぐる 燃える
赤 あかね 今 ひらく
生まれ変わる 血が巡る あなたの血がわたしにかよう
ぐる ぐる ぐると廻る
踊りつかれて またここで落ち合う
星を見て あの瞬きが あの一瞬が
わたしなのだ
あなたと共に 生まれ落ちる
深い青に 土の匂いと共に
母なる場所へ 重なる場所へ
さあ 今 起き出す 新しい夜
この夜に 深い藍に あの空を知った私たちは
恋を知った人のように
誰も目では見ない 心で見るのだ
星は白い あなたのたましい のように
土は赤い わたしに通う あなたの血
零れる夜露ひとつとっても 分け合った私たちは
同じうつくしさをしっている
爪の先からたちのぼる
わたし あなた 混じり合って
粒子の名残 竜のうろこ
零れていく 透明な欠片
立ち上って空に還る
夜は青いか あの空のように
月は白いか あのたましいのように
あるがままを感じ愛でよう あなたの目がわたしの中に わたし はあなたの目で見る
心の目で見て さあ 風凪いだ あの雲の隙間
星の向う側へ
10弦のネックだけの「チャップマンスティック」の無限音楽ー
キャンドルを囲んで「トーキングサークル」、皆がそれぞれの今の想いを話してゆく。
moja氏のベースにリードされながらジャムセッションが続く。