*この春、京丹後「桃源郷」で出会い意気投合した舞踏家の二人が東京より訪れ、アンリさんの誕生日の10月3日、荒れた天候を跨ぐように祝いの舞踏会を催す。
故大野一雄の舞踏に触れ、現在そのご子息の慶人氏の元で研鑽を積んでいる二人と、やはり大野一雄氏に傾倒していたという出雲の音師歌島さんとの三つ巴。
ー精霊達の棲む丘の上にて、
闇より来たりて
命の来し方 その行方の間を
火を求めて蠢く肉体の彷徨、
周囲の気配に浸透しながら
生命の祝祭を垣間見せるひと時
も過ぎ いつしか闇に飲み込まれてゆくー
歌島さんの繰り出す音霊は,死せる肉魂を呼び起こす祭祀として、
舞踏家のみならず参加した皆の肉体にも大きく響いた。