原発」カテゴリーアーカイブ

―<島根原発3号炉の運転を止めさせるための訴訟>―

皆様

 まだ燃料の装荷されていない新しい島根原発3号機を、国は名指しで動かそうとしています。この原発が稼働し始めれば、あと40年は、私たちの目の前で動き続けることになります。それも、福島の事故後、新規の原発で初めて動くことになります。大きな地震発生の危険性が指摘される中、このまま動かせばフクシマのような事故が起きる危険性が高まります。
 私たちは、この原発の稼働を何としても止めたいと思い、中国電力と国を相手に訴訟を起こすことにしました。
 つきましては、原告を1000人程度募集します。訴訟は、島根と鳥取の弁護士の皆さんが訴訟にかかわる費用の実費のみで引き受けて下さり、準備中です。4月をめどに訴訟が開始できるよう、準備を進めてまいります。
 原告の方は、初年度に1万円(印紙代他)と年会費3,000円を振り込んでいただくとともに、弁護士への委任状2通が必要です。また、訴訟を支えてくださるサポーターも募集しています。サポーターは、年会費3,000のみを振込み願います。
 委任状等の詳細は、ホームページからダウンロードできるようにしてありますので、こちらからダウンロードしてお使いください。短期間での原告募集ですので、どうか皆様、拡散願います。
                                    芦原 康江

http://sayonara.daynight.jp/shimanegenpatsu/3goro/

―< 井戸川町長の手紙 >―

町民の皆様へ

町民の皆様、皆様の苦しみは計り知れないものです。毎日、皆様と話し合いができれば良いのですが、なかなか叶えられませんことをお詫び申し上げます。

私が一番に取り組んでいますのが、一日も早く安定した生活に戻ることです。双葉町はすぐには住めませんが、どこかに仮に(借りに)住むところを準備しなければなりません。そこで、国と意見が合わないのは避難基準です。国は年間放射線量20mSvを基準にしていますが、チェルノブイリでは悲惨な経験から年間5mSv以上は移住の義務と言う制度を作りました。
私たちは、この事故で最大の被ばくをさせられました、町民の皆様の健康と家系の継承を守るために、国に基準の見直しを求めています。この基準がすべてです。仮に住む場合は安全でなければなりません。子供たちには、これ以上被ばくはさせられませんし、子どもたちが受ける生涯の放射線量は大きなものになります。事故から25年が経ったウクライナの子供たちには働くことができないブラブラ病が多く発生しているそうです。
私はこのようなことが一番心配です。町は絶対に事故を起こさないと言われて原発と共生してきました。しかし、今は廃虚にさせられ、町民関係も壊されました。自然も、生活も、生きがい、希望やその他すべてを壊されました。一方どうでしょう。これほど苦しんでいる私たちの思いは、皆さんが納得いくものになっていないのです。これを解決するのが先だと訴えています。

私が皆さんに多くの情報を出さないと叱られていることは十分承知しています。出したくても出せないのです。納得のいくような情報を国に求めていますが、出してこないのです。国とは隠し事のない交渉をすることを求め続けてきています。町民の皆様を裏切ることは決していたしません。これから多くの情報を出していきます。

放射線の基準に戻りますが、ICRP(国際放射線防護委員会)勧告を採用していると国では言いますが、国際的に採用している訳ではありません。ヨーロッパには独自の基準があり、アメリカでも自国の基準を作って国民を守っています。最近のICRP勧告では日本を非難しています。もう1~20mSvを採用しなさいと言っています。これは大変なことで、区域見直しも賠償の基準も変わってきます。
このような中で冷静にと言っても無理かもしれません。このような環境に置かれているのだから、皆さんの要望を常に政府、与党には伝えてきました。政争に振り回されて進んでいません。
福島県内に避難している町民を県外に移動してもらう努力はしましたが、関係機関の協力は得られずにいます。しかも盛んに県内に戻す政策が進行しています。県に理由を聞いても納得のいく返事は来ません。町民(県民)の希望を国に強く発信して頂きたいと思います。

町民の皆さん、損をしないでください。財産には目に見えるものと見えないものが有りますので、区別しなければなりません。目に見えるものは形や重みのあるもの価値が直ぐに判断できるものです。見えないものは未来です。一番心配なのは健康で、被ばくによる障がいであります。ウクライナでは障がいに要する費用が国家の財政を破綻させるような事態になっています。今のウクライナが25年後の日本であってはならないのです。子供に障がいが出ればとんでもない損害です。この見えない、まだ見えていない損害を十分に伝えきれていないもどかしさがあります。まだ発症していないからとか、発症したとしても被ばくとは関係がないと言われる恐れがあります。水俣病のように長い年月をかけて裁判で決着するような経験を町民の皆さんにはさせたくありません。
昨年の早い時期から町民の皆さんの被ばく検査を国、東電、福島県にお願いし、被ばく防止も合わせてお願いしてきました。しかし、思うようになっていません、原発事故による放射能の影響下に住むことについて拒むべきです。

損について一部しか言いきれていませんが、一番大きなこと、何年で帰れるかについて申し上げます。今は世界一の事故の大きさのレベル7のままだということ。溶けた核燃料の持ち出し終了が見通せないこと。処理水をどうするのか、核物質の最終処分はどのようにいつまで終わるのかなど多くの要因を考慮して、木村獨協大学准教授が最近の会議の席上、個人の見解として双葉町は場所によっては165年帰れないと発言しました。私には可か不可の判断できませんが、大変重要な言葉だと思います。半分としても80年だとしたら、この損害は甚大なものです。
また、被ばくの影響についても責任者に対して担保をとっておく必要があります。

中間貯蔵施設については、議論をしないまま、調査だから認めろと言いますが、この費用の出どころを確かめることが重要です。この施設は30年で県外に出すと国は言っていますが、約束は我々とはまだ出来ていません。この施設の周りには人が住めません。六ヶ所村では2km以内には民家がないようで、双葉町では町の中心部が殆ど入ってしまいます。では、どうするのかの議論が先です。ボーリング調査を行うのは着工です。予算の構成を見ますと、整備事業の下に調査費が付いています。これは行政判断としては着工になります。着工の事実を作らせないために、私は非難覚悟で止めていることをご理解ください。
十分すぎるほど議論して町民の皆さんの理解の下に進めるべきです。日本初の事業です。双葉町最大の損害で、確かな約束を求める事をしないまま進めてはやがて子供たちに迷惑をかけます。新政権とじっくり話し合いをして、子供たちに理解を貰いながら進めます。このように、私たちには大きな損害があることをご理解ください。

寒さが一段と厳しくなりました、風邪や体力の低下に気をつけて予防を心がけてください。これからもお伝えします。

平成24年12月20日
双葉町長 井戸川 克隆

☆8月24日(金)<3・11以降の福島の現状と対策  福島セルフケアレポート>

時間  10:00~12:00 福島の現状報告
     13:30~17:00 放射性物質の排泄と対策
場所  米子市文化ホール2F(午前和室1.2、午後研修室2)
参加費 午前の部 500円 午後の部1500円 (両方共資料あり)
講師  橋本俊彦氏 (自然医学放射線防護情報室代表)
      プロフィール
      1956年福島県三春町生まれ。鍼灸学校時代に「快医学」に出会う。
       三春町に「はしもと治療室」を開き、快医学・快療法によるセミナーを
       地元で展開。3・11以後、治療室を拠点に自然医学放射線防護情
       報室を設立。福島市、郡山市、二本松市、須賀川市、白河市、飯館
       村など県内11市町村で延べ1000人以上の放射線被曝に悩む人
       に向けた講演会、放射線対策講座、相談会を開催中。
       著書 「緑のセルフケア」 「自然治癒力を高める快療法」  
講演内容
今回の原発事故によって、呼吸と食べ物による内部被爆、子供たちは自由に外遊びが出来ない、住む所を追われたり憤りと悲しみ、さらに放射能に対する考え方の違いによる地域社会の分断といったことが起きている。当り前に生きるためのバランスは一瞬にして崩れ去ってしまった。しかし、八方塞がりの状態ではなく、命が求める心地よい方向は必ず存在する。過酷災害を乗り切るためには、正確な情報と対処の智慧、それらを共有するコミュニティーの必要性を痛感し自然医学放射線防護情報室を設立。今回は福島の現状と活動から見えてくることをお話していただきます。
その後、体内に取り込んでしまった放射能汚染物質を排泄、解毒する有効な方法を学びます。個人的な健康相談にも対応されます。

*福島支援の寄付金の使途が判る形で直接橋本氏に送りたいと思います。
当日はカンパ箱を設置していますので、ご協力お願いいたします。

連絡先 090-9464-1149 西山