月別アーカイブ: 2018年10月

<シイノキの寝台>その1

*米子市郊外の庭木だったシイノキが伐られ、その幹が数本持ち込まれた。その中に枝が面白く絡み合った所があり、そこを脚にした寝台を仕込む。<L150×W50×H30>
人の手が入った庭木は思わぬ姿を見せることが多く、その出会いが新しいイメージを生む。
出来上がったその姿は鳥か大ナメクジの如くに。

<縄文土器で今季初煮炊き> in ドローム

*昨夜半地下のドロームで、知る人ぞ知る縄文土器で煮炊きする、
土器の周囲を薪の火で囲み野焼きするように炊いてゆく。アンコウと野菜の具材が深い土器の中で溶け込んでいったその汁はとても柔らかく皆の胃袋へ満ちたりた思いを流し込んでいく。
そして月明りの外に出た時、涙と鼻水と一緒になった爽快感が煙に燻された身体を開放する。
土壁のドーム空間での土器の煮炊きはずっと待っていたものが叶った新しいステップになると思う.

<クスの椅子>旅立つ・・・

*大荒れの天気を押してやって来た客人の一人がこの椅子に腰かけたまま動かない。
明日米国に帰るという彼、送るのではなく持ち帰るという。
(なんとファーストクラスだからOKなのだと。)
梱包するために上下分離すると、クス特有の芳しい香りが立つ。